いきなりですけど、2段階認証で失敗してしまった経験はありませんか?
スマホを無くしてしまったり、機種変更で誤ってAuthenticatorを削除してしまうと、2段階認証を設定していたサイトに永久にアクセスできなくなってしまう恐れがあります。バックアップコードを使って2段階認証を解除しようにも、なぜか成功しないなんてこともあります。WordPress.comのような数字だけのバックアップコードならいいんですけど、文字列も含まれていたりすると、それが『0(ゼロ)』なのか『O(オー)』なのか見た目に分からないなんて事態も発生します。
MicrosoftもGoogleもAuthenticatorのコードをバックアップすることが可能ですが、最後の砦となってくれる2FAのコードをネット上にバックアップするのもなあ~~、なんて思ったりもします。
なので、2段階認証にAuthenticatorを使うのをあきらめてしまう人もいると思います。
それらに対処する良い手があります。
それはQRコードとバックアップコードを画像で保存してしまうことです。
まずはQRコードを画像として保存する
QRコードが表示されたら、それを画像として保存します。Win11やMacならここでコマンドを押して切り取りたい範囲を指定すれば、あとは右下に現れたサムネイルをクリックするだけで画像編集が可能になります。Windowsなら ++ 、Macなら『Shift+⌘+4』です。
Win10では古い機種だと別に画像編集ソフトを立ち上げる必要があります。
『切り取り&スケッチ』を使う場合はこんな感じです。
まず『切り取り&スケッチ』を起動しないといけません。アプリを探すのに、けっこう手間取ります (^^;。起動できたらタスクバーにピン留めするといいでしょう(アイコンを右クリックします)。❶のボタンを押すと❷のバーが現れてくるので範囲指定します。
❷が画像を範囲選択してクリップボードにコピーするボタン、❷がウィンドウ全体をコピーするボタンです。どちらでもよいです。
Win11なら、++ で右下に現れたサムネイルをクリックすると❹の画像に行けるので便利です。
画像の保存形式は画質の劣化がない『png形式』がいいと思いますが、jpeg形式でも画像の認識には失敗しません。ちなみに『切り取り&スケッチ』の初期値はjpeg形式になっています。ファイル名を指定したら、❺を押して画像として保存します。
画像からAuthenticatorに読み込む
保存した画像が実際に使えるか試すためにも、保存した画像を開いて、そのQRコードをAuthenticatorで読み込みます。表示された6桁のコードを打ち込んで有効化できれば、その画像は問題なく使えるということです。
❾を押して成功すればOKという訳ですね。
QRコードは大きさが変わっても認識できるようにできているので、画像でも認識されます。少々雑に扱っても大丈夫なんですね。でもたまに失敗してしまいます。Edgeのウェブキャプチャで保存した画像は認識されませんでした。❾で失敗したら、別の方法で保存した画像を使ってみましょう。
これで、この画像がある限り2段階認証には失敗しなくなります。
画像をUSBに保存するなどして隠してしまいましょう。
バックアップコードも画像として保存する
あと、❾を押すと表示されるであろう(QRコードと一緒に表示されることもある)バックアップコードも画像として保存しましょう。手書きよりもミスがなくていいです。ファイルとしてダウンロードする機能があったら、そちらを使うほうがミスがなくなります。
バックアップコードはAuthenticatorによる2段階認証に失敗した時に必要となるものです。数字の羅列だったり、一部英字も混ざっていたりしています。使い方も微妙に違っていて、2FAを無効化するものだったり、1回だけ通過させるものだったりしています。
セキュリティープラグイン『Wordfence』の2FA画面。この欄にバックアップコードを打ち込むと一度だけアクセスできるようになる。一度使ったコードは二度と使えない。Wordfenceはバックアップコードをファイルとしてダウンロードする機能があり、ミスが起こらない。
QRコードを画像として保存していればバックアップコードは必要ないんですけどね。
念のための予備、といった感じですかね。
—— これで最後の砦となってくれる2段階認証のコードは、ネット上にバックアップする必要がなくなりました。GoogleアカウントやMicrosoftアカウントにはバックアップしないよう設定を変えておきましょう。
お疲れさまでした。
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